「ブログをつくろう!」
そう思い立ち、まず行うことは「ドメインをどこで取得するか?」「サーバーをどこで借りるか?」でしょう。
ドメインで検索をかけると、まず筆頭にでてくるのが「お名前.com」です。
ドメイン一つ当たり「99円!」時期によっては「17円!」と宣伝している時もありました。ブログ立ち上げ方法を紹介しているサイトでもドメインは「お名前.com」、サーバーは「ロリポップ」という様に勧めているところを多く見かけます。
サーバーとドメインは同じ会社で契約することをお勧めします。翌年以降の手続きが簡潔に済むだけではありません。ドメインの移管にはお金と手間がかかるだけではなく、(他者に個人を特定されるという)大きなリスクを伴います。
安いという理由だけで、ドメインのみを「お名前.com」で取得すると後悔することになるかもしれません。
※Whois情報代行サービスを理解した上で、ドメインを他社に移管する可能性がゼロである場合はこの限りではありません。
安いという理由だけで私自身の趣味ブログのドメインは「お名前.com」で取得しました。しかし、これが悪夢のはじまりだったのです。
個人で趣味のブログを立上げようとしている方は必見です。
今回は「お名前.com」でドメインを取得して失敗した話をお送りします。
「お名前.com」を選んだ理由
なぜ「お名前.com」でドメインを取得したのかをお話しします。
結論をいうと「値段の安さ」これだけです。
2015年8月当時「.com」がXサーバーでは一つ1580円、お名前.comでは980円でした。
お名前.comのドメインが安い理由
- Xサーバー 1年目:1,274円(税込),2年目以降:1,274円(税込)
- お名前.com 1年目:538円(税込),2年目以降:1,382円(税込)
- ムームードメイン 1年目:538円(税込),2年目以降:1,382円(税込)
(2013年8月現在)
お名前.comのドメインが安い理由は、2年目以降の更新料を高く設定しているからです。
更にお名前.comでは「Whois情報公開代行サービス」がオプションサービスとなっており、追加で申し込む場合の料金は「1,029円(税込)」です。
新規契約時には「無料キャンペーン」に申し込むことができます。しかしドメイン契約時に申し込み忘れると、契約解除するまで追加料金(毎年)が必要となります。
他社では「Whois情報公開代行サービス」に追加料金は必要ありません。Whois情報公開代行サービスは標準で組み込まれており、料金は年間使用料に含まれています。
Whois情報公開代行とは
そもそも「Whois情報ってなに?」と思われる方がほとんどだと思います。私自身もお名前.comに指摘されるまで知りませんでした。
Whois情報とは、簡単にいうと「ドメイン契約者(あなた)の個人情報」という意味です。Whois情報は常にネット上に公開されており、誰でも簡単に調べることができます。
Whois情報公開代行とは「あなた(契約者)に代わってドメイン会社の情報を表示することで、個人情報を保護しますよ」っていうサービスです。
もっと簡潔にいうと
「このサービスに申し込まないと、全世界にあなた(契約者)の個人情報が公開されたままですけど、いいんですか?」
というものです。
個人情報の内容は「郵便番号」「住所」「氏名」「電話番号」「Eメールアドレス」の5つです。悪意をもった誰かに名前や家の場所を知られてしまったら、いたずら嫌がらせなどやりたい放題されるでしょう。
Whois情報公開代行サービスの料金は「1,029円(税込)」です。初回申し込み時に、無料キャンペーンに申し込むと無料になります。
初回登録時に「Whois情報公開代行サービス」申し込みに失敗すると、毎年「1,029円(税込)」が追加でかかることになります。
これから申し込みに失敗した話がはじまります。
罠にはまる(チェックボックスが消えた)
これから紹介する現象は、2013年夏に起こりました。
ドメイン申し込み時に「Whois情報公開代行」無料キャンペーンに申し込むと無料になります。このことは認識していました。
申し込みを希望するか否かは「チェックボックス」にチェックを入れるか否かで判断されます。キャンペーン申し込みの「チェックボックス」に一度はチェックを入れて手続きを進めていました。
項目の記入を一通りを終えて、内容の確認のために「戻る」ボタンを押して間違いがないか確認を行いました。申し込み確定画面では内容確認ができなかったことが、「戻る」ボタンを押した理由です。
改めて手続きを進めると、さっきは表示されていた「キャンペーン申し込みのチェックボックス」が消えて、表示されなくなっていました。
「手続きを進めていけばまた表示されるだろう…」
そう軽く考えて、次へのボタンをクリックすると「手続き完了」という文字が表示されて申し込み手続きが完了しました。
頭が真っ白! (;”∀”)
キャンペーンには申し込めず…
見事に全世界に個人情報(住所・電話番号)が公開されることとなりました。
( *´艸`)ププ
後で確認して分かったのですが、3回に1回くらいの頻度で「チェックボックス」が表示されない設定になっていたのです。私以外にも被害にあった人を何人か見かけました。
<2013年8月現在>
「チェックボックスが消える」不具合は修正されています。
記事を書くにあたって、同じ手順を20回ほど繰り返してみましたが1度も同じ現象は発生しませんでした。
Whois情報の調べ方
Whois情報はお名前.comのHPから調べられるようになっています。
1.上記アドレスにアクセスすると、Whoisドメイン検索画面が開きます。
2.該当ドメインを検索にかけると、Whois情報が表示されます。
Whois情報公開代行サービス申し込み
すぐにでも「お名前.com」を解約したい気持ちを押さえて、Whois情報公開代行サービス(1,029円税込)を申し込みました。
この時点でドメイン料金と合わせて合計金額は2,009円です。Xサーバードメインより料金が高いなんて如何なものか。
代行サービスを申し込んでから、実際に個人情報の表示が切り替わるまで4時間くらいかかりました。
不幸中の幸いですが、ドメインを取得したのみでHPはまだ公開していなかったため実害はありませんでした。
ただ一つ、ドメイン申し込み時に登録したEメールアドレスには、1年経った今でも全世界から毎日スパムメールが送られてきます。
あとがき
お名前.comでドメインを取得してから1年が経ちます。無事にXサーバードメインへ、ドメイン移行が完了してやっと記事にすることができました。
追加情報です。
ドメインを他社に移管するためには必ず一定期間(2週間~1か月)Whois情報(個人情報)を自身の情報に切り替えなければなりません。ドメイン作成日時がWhois情報に記載されているため、ドメイン移管を行う期間は容易に分かります。
つまりドメイン移管を行うと簡単に個人を特定される(可能性がある)のです。
一時的な公開ではありますが、リスクがあると思いませんか?
私のように「お名前.com」からドメインを移す人は多いようです。リスクが嫌いな方は、私を反面教師に数百円をけちって失敗しないようにしてください。
次回はドメイン移管についてお送りします。
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